爪を変形・変色させる爪白癬(つめはくせん)
爪白癬をご存知でしょうか?
爪水虫とも言いますね。もっと広義な言い方をすると爪真菌症と言います。
爪真菌症の90%が皮膚糸状菌によるもので残り10%はカンジタやアスペルギルス、フザリウム等の真菌によるものです。
この爪真菌症は8~10人に1人いるとも言われています。
この爪水虫ですが、カユミが出たりとか自覚症状はありません。主に爪の外観に変化が現れます。
特徴的なのは
- 爪が白く濁る・黄褐色になる。
- 厚くなる。
- ボロボロと爪が崩れ落ちる。
上記の三点が代表的なものです。これに当てはまる方は皮膚科で1度検査を受ける事をおススメします。
症状の種類
DLSOタイプ | PSOタイプ |
---|---|
爪甲先端から混濁が |
爪甲近位から混濁が始まり |
SWOタイプ | TDOタイプ |
爪甲の表面を這うように |
爪甲全体が |
上記のタイプすべてが最終的にはTDOタイプになります。
いったいどこからどうやって感染するの?
家族内に水虫の方はいませんか?
また、不特定多数の方が出入りする場所に行かれることはありませんか?(スポーツジムや大衆浴場など)
すでに感染している方から落ちた角質・鱗屑には白癬菌が居るものです。
共用のスリッパや足拭きマットには特に注意が必要です。
だからといって過剰に神経質になる必要もありません。
通常、白癬菌が皮膚に付着してから感染するまでに24時間、皮膚や爪に傷がある場合は12時間程掛かると言われております。
気を付けて頂きたいのは
- 足を軽石等で擦りすぎて角層や爪に傷をつけない。
- お風呂やプールの後はしっかりと足を拭き、濡れたままで靴下等を履かない。(乾燥していれば付着した鱗屑は落ちます。)
そしてどこかに出かけて帰宅したら足を洗う習慣を付けましょう。
温泉に行ってお風呂できれいになったから大丈夫!!という方も良く考えてみてください。
足拭きマットは使ってませんか?蒸れた足でたくさん歩いていませんか?
日々の予防が感染を防いでくれます。
どうやって治すの?
爪白癬に関しては基本的に内服薬での治療が必要となります。
外用薬もありますが、爪の根元まで浸透する事が出来ず、爪表面に病変があるもの以外は現状維持程度の効果になると言われております。
中でもyellow spike(イエロースパイク)と呼ばれる楔状の混濁があるものは難治と呼ばれていますので、
内服薬だけでなく病変部を削るなどして外用薬を併用する場合もあります。
しかし、基礎疾患やそれに伴う服薬で爪水虫の内服薬が処方されない場合があります。
また、最近ではそういった方や、薬を内服する事に抵抗がある方向けに自費診療
にはなってしまいますが、レーザーによる治療も行われております。
皮膚科でご相談の上、治療方針を決めてもらってください。
掛かりつけの皮膚科が無い場合、当院の提携する皮膚科をご紹介致します。
爪白癬って治さないと何か害があるの?
痒くないし別に放っておけばいいんじゃないの?時間が解決するさ!なんて方もいるとおもいますがちょっと待ってください。
治療しないことによるリスク
- 感染源になってしまい、家族や他の方に移ります。
- 自身の他の爪にも感染します。
- 爪が変形し厚くなったり巻いたりして痛みを伴うため、日常生活に支障が出ます。
爪水虫の治療は根気がいるとも言われてますが、諦めずに皮膚科医と相談し治療することをおススメ致します。
当院では爪水虫の治療はできませんので該当する方は皮膚科を受診されたうえでご来院ください。
爪を削ったり、巻いた爪を広げる事はできます。
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