爪の色の変化で何がわかるか?
黄色爪:自爪への頻回の直接のネイルカラー染色による色素沈着。ベースコートの様な下地材を塗布する事で防げる。
肥厚爪:爪が厚くなることにより爪甲自体も黄色くなる
薬剤により爪甲が黄色になる場合もある。(関節リウマチの際のブシラミン服用による)
部分的な黄色、黄褐色【写真右】:爪白癬によるイエロースパイク(楔状の混濁)による。
蒼白色:レイノー現象(手指・足趾の小動脈の血行が悪くなり出現する冷感、痺れ、痛み、チアノーゼ)により皮膚だけでなく爪甲も蒼白色になる。貧血時も同様。
白濁:爪甲表面が爪白癬に罹患したものや、外力により爪甲の層と層の間に気泡が溜まったものに見られる。また、寒冷他、高濃度の塩分を扱う職業に従事していると爪甲白斑(爪甲に白い模様)が出現することがある。
職種にて使用する薬剤、レントゲンの照射等による色素沈着の場合もあり。
摩擦、刺激により爪母にてメラニン色素の産生が増加されて起こる場合もある。また、爪母内に色素性母斑(ほくろ)が存在すると産生された色素が爪甲に移行することがある。(メラニン爪)
他は、アジソン病等によりすべての爪に色素沈着を起こしたり、爪水虫の真菌により部分的黒色化をする場合がある。
気を付けなくてはいけないのが、皮膚の癌である『メラノーマ(悪性黒色腫)』である。
黒色部が不規則に広がり、爪甲だけでなく皮膚部分へのシミ出しているものには注意が必要。色素性母斑(ほくろ)を気にして刺激し続けると癌化の恐れがある。
赤色爪:外傷等により爪甲下に出血が生じ時が経過せず、新鮮なもの。
また、爪甲下に血管腫が存在する場合も赤色を呈する。
緑色爪:付け爪等のリフト部分に湿潤な状態が続くとその部分に緑膿菌が発生しグリーンネイル(緑色爪)となる。
また何かしらの病変や爪甲剥離症により、爪甲とその下の爪床(皮膚)の空洞部分に湿潤な環境が続くと前述したのと同様の事が起こる。
昨今の研究によると、緑膿菌、セラチア菌、アシネトバクター菌(いずれも動植物や河川水や土壌にいる菌でありヒトの常在菌でもある。)が増殖すると緑色となり、その状態をバクテリアネイルと呼ぶ。免疫の低下により常在菌のバランスの均衡が崩れると出現しやすくなる。
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